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はじめての温泉、マナーで戸惑わないために — タトゥーがあっても大丈夫!

文: Trip Japan YLP 編集部発行:Trip Japan YLP

目次

こんにちは!

はじめての温泉って、実はいちばん緊張するのは「のれんをくぐる直前の30秒」なんですよね。タオル片手にのれんの前に立って、「なにか作法を間違えて、みんなの前で恥をかいたらどうしよう…」と。私たちがご案内したお客さまも、みなさん最初はちょっとドキドキされます。でも、上がってくるときはきまってニコニコなんです。

なので、その謎をほどいてしまいましょう。温泉のマナーって、並べると長く見えるんですが、実は大事なのはたった一つのルールと、ほんの少しの気づかいだけ。そこさえ押さえれば、もうすっかり地元の人の顔でいられます。

そもそも温泉って?

温泉は、地中からわき出た天然の湯をつかったお風呂のこと。日本の法律では、地表に出たときに25℃以上あるか、決められた成分(ミネラル)を含んでいるものを温泉と呼ぶんです。水道のお湯を沸かした銭湯とは、そこがちがうんですね。この成分こそが温泉の醍醐味で、となり町へ行くだけでお肌つるつるのアルカリ性から、鉄分で赤茶けたお湯まで、がらりと変わります。

入り口ではたいてい2枚ののれんがお出迎え。紺色に「男」と書いてあれば男湯、赤に「女」なら女湯です。くぐったら脱衣所で服も靴もぜんぶ脱いで、持って入るのは小さなタオル一枚だけ。

いちばん大事なルール、それは「入る前に洗う」

これがいちばん大切で、しかも絶対です。共同のお湯に近づく前に、洗い場に座って、しっかり体を洗います。頭のてっぺんから足の先まで、ちゃんと洗って、泡は最後の一滴まで流しきる。湯船はあくまで「つかる」ところで、「洗う」ところではないんですね。ここさえていねいにできれば、温泉マナーはほぼ合格です!

あとはちょっとした心づかいをいくつか。まず、水着や下着はつけません。すっぽんぽんで入る、これがお約束なんです。小さなタオルは歩くときの目隠し用。お湯のそばまで来たら、頭にのせるか湯船のふちに置いて、お湯にはつけないように。髪の長い方はきゅっと結んで肩より上へ。声はひかえめに、スマホはロッカーにお留守番。浴場はいつでも撮影禁止ですからね。

タトゥーがある方へ、正直にお伝えします

ここは正直なところをお話ししますね。いまも、タトゥーがあるとお断りする温泉は少なくありません。かつて入れ墨が「その筋の人」を連想させた名残なんです。でも、少しずつ変わってきています。2023年の業界調査では、温泉施設のおよそ半分が対応をやわらげていて、観光庁も「タトゥーのある方を受け入れて、シールで隠せるようにしたり、貸切風呂を用意したりしては」と業界に呼びかけてきました。

実際のところ、選択肢はちゃんとあります。小さなものなら防水シールで隠す。タトゥーOKの温泉を探す。それから、私のいちばんのおすすめが貸切風呂。自分たちだけで借りられる家族風呂で、だいたい40〜60分の枠、お宿によっては無料、有料でも3,000円くらいから。扉のむこうでは誰も何もチェックしませんから、心おきなくつかれます。

どこへ行きましょう?

もし私たちのいる中部・東海のあたりなら、やっぱり岐阜の山あいの下呂温泉でしょうか。草津・有馬とならぶ日本三名泉のひとつで、江戸の学者・林羅山が1621年に書き残したランキングなんです。名古屋からJR特急「ひだ」でおよそ90分(4,500円ほど)、お湯はやわらかくてお肌にやさしいと評判です。同じ「ひだ」に乗ればそのまま高山の古い町並みまで行けるので、旅を続けるのもいいですね。名古屋にもっと近いところなら、形原温泉がやさしい入門にぴったりです。

入る前にひとつだけ。お水を飲んでから、ゆっくり体を慣らして、お酒のあとすぐの湯船はやめておきましょう。のぼせそうになったら、無理せずいったん出て涼む。地元の人もみんなそうしています。

ほんとうに、これだけなんです。お湯にそっと身を沈めて、ようやく肩の力がすっと抜けたとき——とくに山の風がほおをなでる露天風呂で——さっきの緊張はどこへやら、ですよ。それでは、湯けむりの中でお会いしましょう!

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