
岐阜の山あい、澄んだ川が出会うあたりに、水でできた城下町・郡上八幡があります。通りには水路が流れ、家々のあいだから湧き水がわき出し、小さな木造の天守が山の上から町を見守ります。夏に訪れれば、さらに稀なものに出会えます——何世紀も続く踊りに、旅人も交じって夜更けまで踊る、あの郡上おどりです。
耳で味わう町
郡上八幡は、どこもかしこも水です。町の中心を吉田川が流れ、路地には細い水路が走り、街角には湧き水の洗い場があって、今も近所の人が水を汲み、野菜をすすぎます。古い町を歩けば、水音が絶えることはほとんどなく、それが町全体に涼しく清らかで、のんびりした空気をくれます。なかでも名高いのが宗祇水。かたわらに庵を結んだ中世の連歌師にちなむ湧き水で、名水百選の第一号にも数えられています。
山の上の城
屋根の連なりの上に建つのが郡上八幡城。はるか昔の城跡に、昭和初期に木造で再建された天守です。たどり着くには少し急な坂をのぼりますが、ごほうびは瓦屋根と川々、まわりの山並みを見渡す眺め。晩秋には城まわりのもみじが燃えるように色づき、天守が夜にライトアップされることもあります。
夏じゅう踊る
郡上八幡の名を最も高めているのが、郡上おどり。日本を代表する盆踊りのひとつで、夏の幾夜にもわたって開かれます。特別なのは、これが「見る」催しではないこと——みんなが、通りを巡る輪になって踊り、旅人も心から迎え入れられます。踊りは8月中旬の徹夜おどりで最高潮を迎えます。旅の時期が重なれば、何年も心に残る体験になるはずです。
見覚えのある手仕事
この町は、日本中の飲食店の店先で見かける、あの驚くほど本物そっくりな食品サンプルの一大産地でもあります。いくつもの工房で制作を体験でき、本物そっくりの天ぷらやパフェは、思いのほか楽しいおみやげになります。
旅に組み込むなら
郡上八幡は、ゆったり過ごしてこそ味わい深い町。高山や白川郷へと向かう、岐阜の広い旅程ともよく合います。谷をのぼる送迎の手配、夏の踊りに合わせた段取り、英語・ベトナム語のガイドはお任せください。ご希望の日程をお知らせください。
見どころ
水でできた町
澄んだ水路、湧き水、吉田川が町なかを巡り、どこにいても水音が聞こえます。見るだけでなく、耳でも味わう町です。
宗祇水
かたわらに庵を結んだ中世の連歌師にちなむ宗祇水は、名水百選の第一号に選ばれ、今も町の人に使われています。
郡上八幡城
町を見下ろす山上の天守。昭和初期に木造で再建されました。のぼれば、屋根と川の連なる眺めがごほうびです。
郡上おどり
日本を代表する盆踊りのひとつで、夏の幾夜にもわたって続きます。旅人も温かく輪に迎えられ、一緒に踊れます。
食品サンプルの町
郡上は本物そっくりの食品サンプルの一大産地。いくつもの工房で、自分だけのサンプル作りを体験できます。
おすすめのまわり方
- 1
古い町並み・水路
保存された町の路地や湧き水、水路を巡ります。
- 2
宗祇水
今も飲用・洗い場に使われる名水を訪ねます。
- 3
郡上八幡城
山をのぼり、木造の天守と谷の眺めへ。
- 4
食品サンプル工房
自分だけの食品サンプル作りをおみやげに。
- 5
郡上おどり(時季限定)
夏の夜は、踊りの輪に加わって。
ベストシーズン
夏は郡上おどりの本番(8月中旬には徹夜おどりも)、秋は城まわりの紅葉が鮮やか。城は山の上です。歩きやすい靴で。踊りの日程や城の時間は公式情報でご確認ください。
行き方
- 郡上八幡駅(長良川鉄道)古い町並みは駅から徒歩または短い移動。城は山上で、徒歩の坂か短いタクシーで。
- 岐阜駅JRで美濃太田まで、長良川鉄道に乗り換えて谷をのぼり郡上八幡へ。
- 名古屋高速バスの直通便で郡上八幡方面まで約1時間30分。
ここ、行ってみたいですか?
