
6月の日本って雨ばかり…? じつは、私たちの隠れた「推し」シーズンです
名古屋で「6月どうですか?」と聞くと、たいてい小さなため息が返ってきます。「梅雨だからねぇ」って。まるで、お客様が来る前から天気をお詫びするみたいに。
でも、ちょっと待ってください。何年もこの季節に海外のお客様をご案内してきて、私たちのチームは正直、この時期がだんだん好きになってきたんです。だから、6月をカレンダーから消してしまう前に、ひとつだけ言わせてください。
まずは正直なところから。今年は6月7日、気象庁が東海地方の梅雨入りを発表しました。ほぼ平年どおりです。明けるのはだいたい7月の半ばから下旬ごろ。そして名古屋は、たしかによく降ります。6月の雨は平年で 約186mm。一年でいちばん雨の多い月のひとつなんです。
ただ、「梅雨」という名前は少し人をだまします。朝から晩まで降りっぱなし、ではありません。6月の名古屋でも、日照はおよそ 150時間。むしむしと晴れた朝のあと、午後にあたたかい雨がさっと通り過ぎる——そんな日が多いんです。空を読んで、予定をちょっとずらす。慣れると、これがけっこう楽しい。
そして、私たちがこの季節をひそかに待ってしまう理由。それは、「緑」です。
雨が降ると、中部はびっくりするほど美しくなります。田んぼに水が張って、鏡みたいに光る。苔がしっとり輝く。秋には人でぎゅうぎゅうの紅葉の名所 香嵐渓(こうらんけい) も、6月は雨に濡れて、深い緑のまま、しんと静か。白川郷の茅葺き屋根も、低い雲の下でいちばん古びて、いちばん落ち着いて見えます。そして、この季節の花・あじさい。見頃は6月の半ばで、正直に言うと、濡れているときがいちばんきれいなんです。
おまけに、人が少なくて予約も取りやすい。これまでお客様に「今日は最高でしたね」と言っていただけた日の何回かは、傘から始まった一日でした。
もし来られるなら、ぜひ地元の人みたいに過ごしてみてください。コンビニで売っている、あの透明なビニール傘。どこにでもあって、お手ごろです。電車は雨でも時間どおり。そして、雨脚が強い午後のために「室内の切り札」をいくつか持っておくと安心です。名古屋港水族館や、豊田方面の自動車のミュージアムは、空が本気を出した日にこそ、ほんとうに楽しい。
盛りすぎはしません。6月の下旬はいちばん雨が強い時期だし、山の道はぬかるむこともある。予定は柔らかく持っておくのがコツです。でも、「雨」と「台無し」は、ここではイコールじゃない。軽い傘と、ちょっとだけ広い心を持って来てください。雨の中部こそ、いちばん記憶に残る日本になるかもしれません。
知っておくと便利
- 2026年の梅雨: 東海地方は6月7日に梅雨入り。明けるのはだいたい7月の半ば〜下旬ごろ。
- 持ち物: 軽い折りたたみ傘(着いてからコンビニで買ってもOK)、乾きやすい服、濡れても気にならない靴。
- 雨の日こそ美しい、名古屋近郊: 香嵐渓の緑の渓谷、熱田神宮の森の参道、そして完全室内の名古屋港水族館。
- あじさいの見頃: 6月中旬、庭園やお寺の境内で。濡れているのがいちばん。
雨でも素敵な中部の数日を組み立てたい——そんなときは、私たちにお任せください。現地で、傘ごと、お待ちしています。

