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名古屋観光、みんな素通りしちゃう街の楽しみ方

文: Trip Japan YLP 編集部発行:Trip Japan YLP

目次

こんにちは!

正直に言いますね。名古屋って、みんな素通りしちゃうんです。東海道新幹線でちょうど東京と京都のあいだにあるものだから、のぞみがすっと停まって、何人か降りて、あとはそのまま西へ…。気持ちはわかります。でもね、ここは私たちの拠点。ちょっと勝手を知っていると、名古屋観光は一日じゃ回りきれないくらい楽しいんです。

というわけで、しばらく地元の人になったつもりで案内させてください。おすすめは一日、できれば二日!

まずはお城と神社から

やっぱり最初は名古屋城。屋根の上できらきら光る金のしゃちほこ、あれはもう街のマスコットみたいなものです。ただ…正直にお伝えしておくと、天守閣は今、中に入れません! 1612年当時のすがたのまま、木でイチから建て直しているところで、完成はまだ何年も先。今は外から眺めるだけなんです。

でもがっかりしないでくださいね。見どころは隣の本丸御殿のほう。ていねいに復元されて2018年によみがえった建物で、金箔のふすまも、ひのきの木組みも、まるで昨日塗ったみたいにぴかぴか。入場は大人500円、開いているのは朝9時から16時半(入場は16時まで)。すいている午前中がねらい目です。

そのあとは、にぎわいから一転して静けさへ。熱田神宮へどうぞ。門の外から見るとふつうに見えるかもしれませんが、ここは伊勢神宮に次ぐと言われる、日本でもとびきり格式の高いお社。三種の神器のひとつ、草薙の剣を、なんと1900年近くも静かにお守りしてきた場所なんです。剣そのものは見られません(だれも見られないんです)。そのかわりにあるのは、街のど真ん中とは思えない、ひんやりした大きな森。歩くだけなら無料で、車の音がふっと消えていきます。このギャップがいいんですよ。

街そのものを歩く

今の名古屋を感じたいなら栄へ。ミライタワー(名古屋テレビ塔、と言ったほうが通じるかも)は、ちょっと自慢の経歴の持ち主で、完成は1954年。東京タワーより4年も早い、日本でいちばん古いタワーなんです。細長い公園のまんなかに立っていて、すぐ隣にはオアシス21。ガラス屋根の上に浅い水をたたえた「水の宇宙船」の下をくぐって歩けます。日が暮れてからもう一度来てみてください。どちらもライトアップされてきれいですよ。

地下鉄でひと駅の大須も外せません。何百年も前からのお寺と、古着の着物、安い電気屋さん、ブラジルの軽食にタピオカまで、なぜか同じ通りにぜんぶある、アーケード商店街の迷路。予定を決めずにぶらぶらするのがいちばん楽しい街です。

お子さん連れなら、半日はぜひ港のほうへ。日本有数の大きさをほこる名古屋港水族館があって、シャチやシロイルカ、りっぱなペンギンの群れまで。すぐおとなりにはレゴランド・ジャパン。どちらも一日まるっと遊べちゃいます。

いちばんの理由は、やっぱりごはん

地元の人はきっとこう言います。「名古屋にまた来る人は、たいていごはん目当てだよ」って。名古屋めし、という立派なジャンルがあるくらいで、甘くて、こくがあって、とことん名古屋なんです。

一食の主役に選ぶなら、ひつまぶし。うなぎのごはんなんですが、食べ方に作法があります。まずはそのまま何口か、次はねぎやわさびをのせて、最後は熱いだしをかけてお茶漬けみたいに。一杯で三度おいしい、というわけです。それから、あまくてこっくりした赤みそのソースをまとった味噌カツ、こしょうをきかせて手でつまむ手羽先、名前を見かけたらぜひの台湾ラーメン(名前は台湾ですが、生まれは名古屋なんですよ!)。

朝ごはんにも名古屋ならではの文化があります。昔ながらの喫茶店で朝にコーヒーを頼むと、トーストとゆで卵がおまけでついてくることが多くて、これがかの有名なモーニング。小倉トーストをお願いすれば、あつあつのバタートーストに甘いあんこ。字面はへんてこ。でも、食べたらとりこです。

ちょっと足をのばして日帰りも

二日とれるなら、二日目は少し外へ出てみましょう。どれも近いんです。

ジブリパークは東へ約1時間、2005年の万博の跡地にあって、地下鉄とリニモ(あの小さなリニアモーターカー)を乗りついで行きます。ひとつだけ大事な注意! 当日券は買えません。日にちと時間ごとの予約制で、毎月10日に二か月先ぶんが売り出されて、人気の日は数分で消えます。だから、来日の前に取っておいてくださいね。ちがう懐かしさを味わうなら、すぐそばのトヨタ博物館。トヨタ車だけでなく、世界じゅうの車が百年ぶんずらりと並びます。

昔ながらの日本がお好みですか? 電車で北へ30分ほどの犬山城は、今も残る現存十二天守のひとつ。木曽川を見おろす、小さくて急で、床がきしむのがまた愛おしい木の天守です。そして、セントレアから出入りするなら、空港のすぐそばの焼きもののまち常滑にも時間をとってあげてください。煙突とやきものの小道が待っています。

行き方と、街での回り方

名古屋はとにかく来やすい街です。空港からは名鉄ミュースカイがノンストップで名古屋駅まで28分。東京からはのぞみで約1時間40分。京都や大阪はもっと近いですよ。

街なかは地下鉄でだいたいどこへでも行けます。チャージ式のmanaca(マナカ)があれば(東京のSuicaでも大丈夫!)電車もバスも乗り放題。土日や祝日に来られるなら、ドニチエコきっぷがおすすめです。620円で地下鉄と市バスが一日乗り放題、だいたい三回乗ればもとが取れちゃいます。

最後にひとつ。天気や季節に合わせて計画を立てたいなら、その月がほんとうはどんな感じなのかをまとめた中部の季節ガイドも置いてあります。よかったらのぞいてみてください。

チャンスをあげれば、名古屋はちゃんとたくさん返してくれます。どうぞ、おなかをすかせて来てくださいね。それがいちばん大事!

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