桜(さくら)
時期: 例年3月下旬〜4月上旬
一年でいちばん街がやわらかくなる時期。お城のお堀も、川べりも、桜色に染まります。シートを広げて、地元の人にまじって木の下でひと休みしてみてください。
場所: 愛知・岐阜のお城や川沿い
季節のたのしみ
花、旬の食、お祭りや花火——愛知・岐阜・三重で、季節とともにやってきて、過ぎていくもの。それぞれの季節が運んでくるものを、ご紹介します。
花がほころび、新茶が香り、山車が町をめぐる。目覚めの季節。
時期: 例年3月下旬〜4月上旬
一年でいちばん街がやわらかくなる時期。お城のお堀も、川べりも、桜色に染まります。シートを広げて、地元の人にまじって木の下でひと休みしてみてください。
場所: 愛知・岐阜のお城や川沿い
時期: 例年4月下旬〜5月上旬
桜が散るころ、入れ替わるように藤棚から紫の花が簾のように垂れ下がります。あの甘い香りだけでも、訪れる価値があります。
場所: 神社の境内や花の公園
時期: 例年3月下旬〜5月
三重の花の公園が本領を発揮する季節。チューリップの帯から、ポピー、バラへ。小さなお子さんにも、おじいちゃんおばあちゃんにも歩きやすい場所です。
場所: 三重・桑名の花の公園
時期: 例年5月上旬から
一年で最初に摘まれる新茶は、後の季節のどのお茶よりも甘くてやわらか。愛知・西尾は抹茶どころ。ぜひこの土地で味わってみてください。
場所: 愛知・西尾の茶畑
時期: 例年1〜5月、春が食べごろ
ハウスの畝で、摘みたての甘いいちごをその場でぱくり。お子さんはだいたい10粒目あたりで、数えるのをやめます。
場所: 愛知・岐阜の観光農園
時期: 例年3〜4月の桜の頃
塩漬けの桜の葉で包んだ、桜色のお餅。甘さのあとに、ほんのり塩気。桜の時期だけのお菓子なので、見かけたらぜひ。
場所: 和菓子店や駅の売店
時期: 例年4月中旬
飛騨の古い町並みを、金色の屋台が巡行します。上では、お辞儀をして舞うからくり人形も。日本三大美祭のひとつに数えられます。
場所: 岐阜・高山の古い町並み
時期: 例年4月上旬
日本最古の天守のふもとを、三層のからくり山車が進みます。日が暮れると、それぞれが数百の提灯に灯り、桜を背景に浮かび上がります。
場所: 愛知・犬山城のふもと
時期: 例年3月下旬〜4月上旬
春の楽しみの半分は、ただ木の下に座ること。友だちとお弁当と飲みものを広げて、舞い散る花びらを眺める。チケットも予定もいりません。ふらりとどうぞ。
場所: 各地の公園や川べり
あじさい、川の幸、花火、そして夜どおしの踊り。
時期: 例年6月
雨を待っている、ただひとつの花。6月いっぱい、寺社の斜面が青や紫、ピンクに染まります。曇り空のほうが、むしろ色が深く見えるんです。
場所: 寺社の庭や丘の斜面
時期: 例年6月
浅い水辺に、紫や白の花しょうぶがすっと立ちます。あじさいと同じ、しっとりとした時期が見ごろ。静かで上品で、混雑も少なめです。
場所: 水辺の庭園や公園
時期: 例年7月下旬〜8月
梅雨が明けると、畑いっぱいのひまわりが一斉に太陽を向きます。とにかく元気。一枚撮るだけで「夏がはじまった」と思える場所です。
場所: 地域各地の農場
時期: 真夏のスタミナ料理
名古屋のうなぎは、ちょっとした作法つき。最初はそのまま、次は薬味とわさび、その次はだしをかけて、最後はいちばん気に入った食べ方で。夏バテ対策に、暑い盛りに食べる一品です。
場所: 名古屋のうなぎ店
時期: 例年6〜9月
川魚を一尾まるごと、塩をふって炭火で。ほんのり甘くて、きゅうりのような香り。頭からかぶりつきます。長良川の、夏の夕暮れの味です。
場所: 岐阜・長良川のほとり
時期: 夏のあいだじゅう
ふわふわの氷の山に、果物のシロップ。練乳や抹茶のことも。35℃の名古屋の昼下がりには、デザートというより、もはや生き延びるための一手です。
場所: カフェや祭りの屋台
時期: 例年7月、地域により8月初旬
短冊に願いごとを書いて、笹に結びます。商店街いっぱいに飾りが揺れる光景は見もの。愛知・一宮の七夕は、全国でも指折りの規模です。
場所: 一宮などの商店街
時期: 例年7〜8月
夏の夜は、町じゅうが川べりに集まって、首をそらして大玉が開くのを「たまや〜」と見上げて終わる、なんてことも。よかったら浴衣で。半分くらいの人が着ています。
場所: 地域各地の川べり
時期: 例年5月中旬〜10月中旬
夏の夜、かがり火のもと、鵜匠が舟の上で鵜をあやつります。長良川で1,300年以上も受け継がれてきた漁。すぐ横の舟から眺めます。
場所: 岐阜市・長良川
時期: 例年7月中旬〜9月上旬
城下町ぜんぶが、夏のあいだ通りで踊ります。舞台も観客もなし。輪に入れば、もうあなたも踊り手です。8月のお盆の夜は、明け方まで踊り明かします。
場所: 岐阜・郡上八幡
もみじの赤、栗の味、一年でいちばん豪華な屋台。
時期: 山は例年10月下旬、平地は11月中〜下旬
紅葉は、山の上から里へと降りてきます。だから、何週間も色を追いかけられる。愛知の香嵐渓——小さな川に数千本のもみじ——が、みんなの言う「あの場所」です。
場所: 香嵐渓や山あいの渓谷
時期: 例年10月
10月いっぱい、畑のふちで、ピンクや白のコスモスが風に揺れます。紅葉が主役になる前の、やさしく控えめな秋の顔です。
場所: 農場や公園
時期: 例年9月下旬
ほんの一週間ほど、田んぼのあぜが、ひと晩で真っ赤に。お彼岸と、亡くなった人を思う気持ちに結びついた花。美しくて、少しだけ切ない。
場所: 里の田んぼのあぜ道
時期: 例年10〜11月
秋になると、葉を落とした枝に、オレンジ色の柿があちこちで実ります。かたいまま食べたり、干して甘い干し柿にしたり。とても日本的な、季節の味です。
場所: 岐阜・三重の果樹園
時期: 例年9〜10月
岐阜・中山道の山あいの町では、秋の栗を、ほんの少しの砂糖だけで練り、茶巾でひと絞り。ほかには何も入れません。お店ごとに微妙に味が違う、と地元の人は言います。
場所: 岐阜・中山道の宿場町
時期: 例年秋、ごく短い旬
日本の秋でいちばん珍重されるきのこ。松の香りが豊かです。ぜいたく品で、土瓶蒸しや、さっと焼いただけで。一度味わえば、みんなが騒ぐ理由がわかります。
場所: 旬の専門店
時期: 例年10月上旬〜中旬
高山の大祭の、秋の回。春とは別の豪華な屋台が、澄んだ青空の下、古い町並みを巡行します。春を逃しても、もう一度のチャンスです。
場所: 岐阜・高山の古い町並み
時期: 例年10月中旬
名古屋いちばんの、秋のパレード。この地の近くで生まれ、天下を統一した三英傑——信長・秀吉・家康——の武者行列が、先頭を行きます。
場所: 名古屋の中心部
時期: 例年9月中旬〜10月上旬
寺社や庭園では、中秋の名月にあわせて、静かな夜の会が開かれます。まんまるのお団子と、すすき。花火も人混みもなし。ただ月だけ。それがいいんです。
場所: 寺社や庭園
梅と雪、鍋の季節、そして光の海。
時期: 例年2月〜3月上旬
一年でいちばん早く咲く花。まだ寒く、木々が裸のうちにほころびます。桜が人を集める花なら、梅はひとり静かに歩くための花。冷たい空気に、ほのかな香り。
場所: 神社や庭園の梅林
時期: 例年1〜2月
真冬の海辺に、白と黄の小さな水仙が顔を出します。澄んだ甘い香りが、潮風にのって届きます。春が近づいている、小さな合図です。
場所: 三重・愛知の海沿いの斜面
時期: 例年冬〜早春
つやのある濃い葉に、深紅の花。寒さのなかで咲き続け、散るときは花ごと、ぽとりと落ちます。冬の茶室や寺の庭で、長く愛されてきました。
場所: 寺の庭や茶室
時期: 例年12〜2月
冬はふぐの季節。皿が透けるほど薄く引いた刺身や、みんなで囲むあつあつの鍋。免許を持つ職人だけが調理するので、怖がらず、むしろ探して味わいたい一品です。
場所: 三重・愛知の海沿いの町
時期: 例年12〜2月
三重の入り江で育った、ぷりっとした牡蠣。海辺の小屋で、殻ごと焼いて、湯気を立てて口を開けるまで。かじかんだ手に、熱い牡蠣、海の景色。これにはなかなか勝てません。
場所: 三重・伊勢湾の牡蠣小屋
時期: 寒い季節の定番
こしの強いうどんを、濃い赤味噌のつゆでぐつぐつ。小さな土鍋のまま、煮立った状態で出てきます。これぞ名古屋のソウルフード。寒くなると、無性に食べたくなる一杯です。
場所: 名古屋のうどん店
時期: 例年11月〜3月
三重・なばなの里では、日本最大級のイルミネーションが灯ります。数百万個のLED、光のトンネル、毎年変わる丘いっぱいの光景。しっかり着込んで。寒さに見合う価値があります。
場所: 三重・桑名のなばなの里
時期: 例年1月1〜3日
1月のはじめ、誰もが神社に出かけて、一年の願いをかけます。名古屋の熱田神宮は、大勢の人でにぎわいます。屋台に、お守りに、あたたかい甘酒を一杯。
場所: 名古屋・熱田神宮
時期: 例年1〜2月の限られた夜
冬の、数えるほどの夜だけ、雪深い山あいの集落で、茅葺きの家々が灯ります。日本の冬そのものの景色。日程は限られ、予約はすぐ埋まります。
場所: 岐阜・白川郷
混雑とベストシーズン
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桜のシーズン。城や川辺が桜色に。月初とGWは混雑します。