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日本茶をお土産に。買う場所・ラベルの読み方・持ち帰り方・家での保存まで

文: Trip Japan YLP 編集部発行:Trip Japan YLP

目次

こんにちは!

お茶屋さんの棚の前に立つと、たいていの人がまず固まります。袋はどれも緑色。書いてあるのは漢字ばかり。そして値段だけが、隣の袋と十倍くらい違う…。しかも、どうしてそんなに違うのかは、どこにも書いていないんです。

日本茶を買うこと自体は、実はすごく簡単です。日本中どこでも買えますから。むずかしいのは、「自分の家(あるいは贈る相手の家)で飲んでおいしい一袋」を選ぶことと、その香りを落とさずに運ぶこと。外国から来たお客さまによく聞かれるのも、まさにそこなんです。

この記事は、売り場に立った瞬間から、家で袋を開けるときまでを順番にたどります。お茶の種類そのものの説明は、これまでの記事にお任せして、リンクでご案内しますね。

まず「誰が、どう飲むか」で決める

選ぶ前に、3つだけ考えてみてください。自分用か、人に渡すか。急須や茶筅は家にあるか。毎日飲むか、特別な日に飲むか。

茶筅と少しの根気があるなら抹茶です。等級の話は抹茶ってなに?にまとめました。急須(または、マグカップと小さな茶こし)があるなら、毎日の緑茶として煎茶。渡す相手の台所が分からないときは、香ばしいお茶が安心です。ほうじ茶や玄米茶は、まず失敗しません。ちょっと特別な夜のための一袋なら、玉露。甘みの深い、棚のいちばん端っこのお茶です。

産地で選びたいなら日本茶の産地ガイド、新茶の時期を狙うなら日本茶の季節が参考になります。

買う場所は5種類、それぞれ向き不向きがある

スーパーは、ふだん使いのお茶を買う場所。値段も手頃ですし、普通の袋がずらっと並んでいるので「日本の標準はこのあたりなんだな」と分かる、ちょうどいい下見の場所でもあります。

街のお茶屋さん(茶舗)は、相談したいときの場所です。量り売りをしているお店や、試飲させてくれるお店も多いですよ。急須の種類を伝えれば、合う茶葉を選んでくれることもあります。時間があるなら、いちばん楽しいのはここかもしれません。

デパ地下は、贈り物向き。きれいな包装で、産地の名前が入った袋が多いので、気を遣う相手へのお土産にぴったりです。

駅や空港の売店は「最後の手段」です。便利ですが、品ぞろえは限られます。買い忘れた人に渡す分にはありがたいけれど、旅でいちばん良い一袋に出会える場所ではないかも。

そして、お茶どころの町そのもの。静岡の川根や愛知の西尾のような土地では、農家さんや地元のお店で、試飲してから決められることが多いです。これはもう、棚から選ぶというより、畑の人に聞いて選ぶ感覚。この話は、最後にもう一度。

ちなみに、好みがまだ分からないときのとっておきの方法があります。コンビニでペットボトルの緑茶を何本か買ってみること。深蒸し、抹茶入り、ほうじ茶、玄米茶…と、種類がだいたい並んでいます。公園のベンチで冷たいまま飲み比べれば、自分がどの方向の味に手が伸びるか、安上がりに分かりますよ。

日本語が読めなくても、ラベルで分かること

ラベルを全部読む必要はありません。見るポイントは、ほんの少し。

まず産地。県名や地名が漢字で書かれています。ひとつの産地の茶葉なら地名が書かれ、いくつかの産地を混ぜたものはブレンドと表示されるのが一般的です。次に「一番茶」や「新茶」。どちらもその年の最初の摘み取りのお茶を指します。「深蒸し」は、蒸しの時間を長めにした煎茶のこと。お湯を注ぐと少し濁った、まろやかな味になりやすいんですよ(くわしくは緑茶ができるまでで)。「抹茶入り」とあれば、抹茶が加えられているという意味です。

次に内容量。煎茶は100g入りの袋が標準的で、抹茶は20〜40gほどの小さな缶が多いです。小さい缶が高く見えても、単に小さいだけ、ということがよくあります。

そして賞味期限。年・月・日の順で、「2027.6.30」のように書かれています。たまに「令和9年」のような和暦もあって、これは2027年のこと。贈り物なら、日付がたっぷり先のものを選ぶと安心です。

抹茶の等級と玉露の被覆日数は、さきほどのリンク先で説明しているので、ここでは省きますね。

免税は11月1日から変わります

お茶は食品、つまり「消耗品」。免税の対象です。ただ、その手続きの形が変わろうとしています。

10月31日までは、レジでパスポートを見せると、その場で税金が引かれます。2026年11月1日からは、いったん税込みの全額を払って、出国するときに消費税が戻ってくる方式になる、とされています。条件は、同じ店・同じ日の合計が税抜5,000円以上。新しい制度では、これまでの「一般物品」と「消耗品」を合算できます。購入から90日以内に日本を出ること、パスポートとレシートを持っていることも大切です。

正直に言うと、つまずきやすいのは「戻ってくるお金」のほうです。返金の方法は、銀行振込、カードへの返金、アプリなどいろいろで、お店ごとに違い、買うときにお店が案内してくれます。なので、お会計のときに「どうやって戻ってきますか?」と一言聞いておくといいですよ。ここに書いたのは目安として、旅行の直前に公式の最新情報を確かめてくださいね。制度の全体は免税ガイドに書いています。

それからもうひとつ。お茶って、買ったらつい開けたくなりますよね(お茶屋さんの袋は特に…)。「出国するまで開けないで」という特殊な袋のルールはなくなる方向なので、日本にいるうちに開けること自体は大丈夫です。ただし、還付の対象になるのは、実際に日本から持ち出す分だけ。出国前に飲んでしまった分は戻りませんし、少しでも使ったときは、専用の端末ではなく税関の窓口に申し出ることになっています。ホテルで飲む用には、スーパーで普通の安い袋を別に買って、免税の袋は未開封のまま家へ。これがいちばん気楽です!

香りを落とさずに家まで運ぶ

お茶が苦手なのは、空気と光と強いにおい。基本は、開けずにそのまま、密封できる袋に入れて、スーツケースの真ん中あたり、衣類にくるむように入れること。香りの強いものとは離しておきましょう。

抹茶を買った人は、ひとつ覚えておいてください。細かい粉なので、空港によっては追加の検査を受けることがあります。できるだけ預け荷物に入れておくと安心です。ただ、このあたりは空港や国によって違います。

そしていちばん大事なのが、持ち込みのルール。食品の持ち込みは国ごとに決まりがあり、しかも変わります。出発前に、必ず渡す先の国の公式サイトで確認してくださいね。ざっくりした目安だけ書いておきます。

オーストラリアは、食品や植物性のものを入国カードに申告する必要があります。市販の包装されたお茶は申告が基本で、申告すれば、たいていは確認のうえ通ります。ただし最終的には現場の判断です。シンガポールでは、茶葉は加工食品の扱いで、個人用の少量なら一般に問題ないとされますが、細かい条件は異なります。台湾やベトナムでも、個人用の少量なら一般のお土産と同じ枠で考えられることが多いようですが、数量の上限や確認が入る場合もあります。

荷物がいっぱいなら、荷物の事前配送で、お茶の箱だけ先に送ってしまう手もあります。海外の友人に送るときにも、潰れないように箱で送るのが安心ですよ。

家で開けてからが本番

袋を開けた瞬間から、お茶の時計は動き出します。密閉できる容器に移して、光と熱とにおいから離してください。

いちばん気を遣うのは抹茶。開封後は冷蔵庫に入れて、数週間で飲み切るのが一般的な目安です。煎茶や玉露は、できるだけ早めに。お茶屋さんの案内では、夏はおよそ2週間、冬は1か月ほどがめやすですが、台所の環境で変わります。ほうじ茶や玄米茶は、わりとおおらかです。

冷蔵庫に入れたお茶は、出したらすぐ開けず、室温に戻してから。結露すると、湿気はお茶の大敵です。冷凍については、お茶屋さんのあいだでも意見が分かれるので、検討するなら未開封のものだけにしておくのがいいと思います。

荷物には入らない、ひとつのもの

どの袋を選んでも、持ち帰れないものがひとつだけあります。畑のすぐそばで、摘んだばかりの葉を淹れて飲む時間です。

もし茶どころまで足を伸ばせるなら、ぜひ。私たちは静岡・川根の茶畑をめぐる貸切の一日をご案内しています。くわしくは川根のお茶の一日をどうぞ。もちろん、行けなくても大丈夫。いい一袋と、熱いお湯と、台所で静かに過ごす数分があれば、それだけでもう十分においしい一杯になります。

どうぞ、お気をつけて。最初の一杯、楽しんでくださいね!

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